ダイニングの椅子問題|チェア・ベンチ・回転チェア、どれを選ぶか

ダイニングを選ぶとき、テーブルは意外とすんなり決まります。サイズと素材で絞り込めるからです。
ところが椅子で止まる方がとても多い。チェアか、ベンチか、最近よく見る回転チェアか——選択肢が増えたぶん、迷いも増えました。
先に、この記事の結論をお伝えします。椅子は「座り心地」より先に「動作」で選ぶと、まず失敗しません。1日に何回その椅子から立つか、誰が奥に座るか、後ろを人が通るか——毎日の満足度は、ここでほとんど決まります。
foranewは、普通のダイニングチェアやベンチはもちろん、あえて“引く動作をなくした”LDベンチ(レイニー)や回転チェア(ボルセーナ)まで、3タイプすべてを自社で扱っています。だからこそ、どれかを売りたいのではなく、良さも弱さも正直にお話しできます。
この記事の結論
- 椅子は「座り心地」より先に「動作」で選ぶ——1日に何回立つか、誰が奥に座るか
- チェア=標準解。1人1脚で領域が明確、掃除もラク。ただし引くのに60~80cm要る
- ベンチ=人数を詰められて省スペース。ただし奥の人が出にくい
- 回転チェア=引かずに立てる。狭い部屋と立ち座りの多い家庭に効く(ボルセーナ¥36,900)
- 迷ったら壁側ベンチ+通路側チェアの“混ぜ”が省スペースの定番
- テーブルと椅子は差尺(27~30cm)をセットで確認。別々買いは要注意
こんな方に読んでほしい記事です
- ダイニングテーブルは決めたが、椅子で迷っている
- ダイニングを置くと通路が狭くなりそう
- 小さな子どもがいて、食事中の立ち座りが多い
- 来客が多く、席数を融通したい
- 回転チェアが気になっているが、実際どうなのか知りたい
椅子は「座り心地」より「動作」で選ぶ
椅子選びというと、まず座り心地を思い浮かべます。もちろん大事です。ただ正直に言うと、いまのダイニングチェアは各社よくできていて、座り心地で大失敗することは、そう多くありません。
毎日の“使いやすさ”を分けるのは、むしろ動作のほうです。次の3つを想像してみてください。
何回立ち座りするか
その椅子から、1日に何回立ち座りするか。
誰が奥の席に座るか
出入りのたび、手前の人はどくのか。
後ろを人が通るか
座っている人の後ろを、別の人が通るか。
ここが合っていないと、どれだけ座り心地が良くても、毎日じわじわとストレスがたまります。逆にここさえ合えば、椅子選びの8割は決まったと思っていいです。

最初に測るのは「椅子を引くスペース」
動作のなかで、いちばん最初に効いてくるのが“引く”です。ふつうのチェアは、座る・立つのたびに後ろへ引く必要があり、そのぶんの空間が要ります。
- 60cm=座る・立つの最低ライン
- 80cm=後ろを人が通れる
- 60cm:座る・立つがぎりぎりできる最低ライン
- 80cm:座っている人の後ろを、別の人が通れる

テーブルの端から壁(または通路)まで80cmが取れないと、誰かが座っている間は後ろを通れません。間取りに家具を置いてみて、ここが足りないようなら、その時点で「チェア以外」を検討する理由になります。引く動作が要らないベンチや回転チェアの出番です。
3タイプを、動作で正直に比べる
ここからは、チェア・ベンチ・回転チェアがそれぞれ何の動作を解決して、何を犠牲にしているかで並べます。foranewは回転チェアもLDベンチも自社で作っているので、どれかに肩入れせずお話しします。
01チェア|迷ったらこれ、という標準解

解決する動作
- 1人1脚で座る領域がはっきりし、背もたれで姿勢が支えられる。
- 1脚だけ持ち運べるので、別室で使ったり来客時に足したりも自在。
- 脚が細いぶん床の掃除がいちばんラクです。
犠牲にする動作
- 座る・立つのたびに引くスペース(60~80cm)が要る。
- 席数が脚数で固定され、詰めて座れません。
向いている方:テーブル周りに余裕がある。模様替えや買い替えの自由度を残したい。掃除をこまめにしたい。普通のダイニングチェアは選択肢が豊富で、foranewでもクロエ ダイニングチェア(¥16,000)のような手頃な定番から揃います。まず基準に置いて、“引くスペースが足りるか”で残す・外すを判断するのがおすすめです。
02ベンチ|人数が読めない家庭の味方

解決する動作
- 「1人1脚」の制約が消えます。
- 詰めれば座れるので、急な来客でも席をつくれる。
- 引く動作が不要で、壁ぎりぎりまでテーブルを寄せられます。
- 背の低いベンチなら視界が抜けて部屋が広く見え、使わないときはテーブル下に押し込めます。
- 子どもが並んで座れるのも実用的です。
犠牲にする動作
- 奥の人が出にくい。
- 手前が立たないと出られません。
- 背もたれのないタイプは長時間つらく、座面下が詰まっていると掃除がしにくいものもあります。
向いている方:人数が変動する。省スペースにしたい。小さなお子様が複数いる。
普通のダイニングベンチなら、AK26-D18 ダイニングベンチ(¥15,000)のように、テーブルとセットで揃うものもあります。さらにこの“詰められる”発想をくつろげる高さまで進化させたのが、LDソファのレイニー(120ベンチ¥44,000・背なしベンチ¥31,999。※LD=低めの高さで差尺は小さめ)。用途で選び分けてください。
03回転チェア|「引くスペース問題」への回答

解決する動作
- 座面が回るので椅子を引かずに立てます。
- 前述の「60~80cm問題」がほぼ消える。
- さらに実用的なのが座ったまま体の向きを変えられること。
- 小さなお子様の食事の介助で、立ったり座ったりを繰り返さずに済みます。
- ご高齢の方にもやさしい機構。
- 円形テーブルは椅子を斜めに引きにくいので、丸テーブルとの相性が特に良いです。
犠牲にする動作
- 機構があるぶん価格が上がり、少し重くなります。
- 可動部があるので乱暴に扱えば消耗も。
- 子どもがぐるぐる回して遊ぶのは、正直よくあります。
向いている方:通路が狭い。立ち座りが多い。円形テーブルを使う。
foranewのボルセーナのショートアーム回転チェア(¥36,900)がこれにあたります。テーブル72cm・座面44cmで差尺28cmと標準的。もう少し手頃なら、昇降もできるエンポリ 昇降回転チェア(¥18,000)という選択肢も。実物で“引かずに立つ”を試すと、価格差の理由がわかると思います。
一覧で比べる
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| 動作・項目 | チェア | ベンチ | 回転チェア |
|---|---|---|---|
| 引くスペース | 60~80cm必要 | ほぼ不要 | ほぼ不要 |
| 奥の席の出入り | ラク | しにくい | ラク |
| 席数の融通 | 脚数で固定 | 詰められる | 脚数で固定 |
| 座ったまま向きを変える | × | × | できる |
| 1脚だけ動かす | できる | 重い | やや重い |
| 床の掃除 | しやすい | しにくい | ふつう |
| 長時間の快適さ | ふつう | 背もたれ次第 | ふつう |
| 価格 | 標準 | 標準 | やや高い |
一般的な傾向をまとめたものです。同じタイプでも商品によって差があります。
もう一つの数字|テーブルと椅子は“セット”で
スペースの次に確認したいのが差尺——テーブルの高さ - 座面の高さです。ダイニングは27~30cmが目安。小さすぎると肘が窮屈、大きすぎると肩が上がって疲れます。たとえばボルセーナはテーブル72・座面44で差尺28cm、標準的な収まりです。
気をつけたいのはテーブルと椅子を別々に買うとき。単体では良くても、組み合わせると差尺が合わないことがあります。椅子はテーブルとセットで確認する——これだけは外さないでください。
テーブルの高さそのものの話(一般的な70cm、あえて低くしたLD、など)は「LDソファとダイニングセット、どっちを選ぶ?」で詳しく書いています。あわせてどうぞ。
混ぜるという選択|壁側ベンチ+通路側チェア
ここまで3タイプを比べてきましたが、実は全部を同じ椅子で揃える必要はありません。
店頭でいちばん“刺さる”ご提案が、この混ぜるやり方です。
壁側にベンチ、通路側にチェア

壁に面した側は、そもそも椅子を引くスペースがありません。ここにベンチを置けば引く動作が要らず、壁ぎりぎりまでテーブルを寄せられます。
一方、出入りの多い通路側はチェアに。奥から出るストレスがなくなります。
ベンチの省スペースと、チェアの出入りやすさを両取りできる——狭いLDKほど効きます。同じシリーズでベンチとチェアが揃えば統一感も保てます。たとえばAK-D15 ダイニング4点セット(¥94,899)は、テーブル+チェア2脚+ベンチが同じシリーズ。壁側ベンチ+通路側チェアが最初から組めて、一式そろう安心感もあります。
子どもが小さいうちはベンチ、成長したらチェアを足す
お子様が小さいうちは、ベンチに並んで座らせるほうが効率的です。体が大きくなったら、チェアを買い足して1人1席にする。最初から完成形を目指さないのは、長く使ううえでむしろ現実的です。前述のとおり、椅子は1脚から足せます。
よくあるご質問
Q. 回転チェアは壊れやすくないですか?
A. 通常の使用で問題が出ることはまずありませんが、可動部があるのは事実です。座面に立つ、勢いよく回し続けるといった使い方は避けてください。お子様が遊んでしまうご家庭では、その点も含めて検討していただくのが正直なところです。
Q. ベンチは背もたれ付きと背なし、どちらがいい?
A. 食事だけなら背なしでも足りますが、食後もその場で過ごすなら背もたれ付きを強くおすすめします。背なしベンチは長時間になると疲れが出ます。背なしの利点は、テーブル下に完全に収まり視界も抜けること。使う時間の長さで選んでください。
Q. テーブルと椅子を別のシリーズで買っても大丈夫?
A. 可能ですが、差尺(27~30cm)を必ず確認してください。木の色味も、写真では合っていても実物で見ると差が出ることがあります。可能であれば店頭で並べて確認するのが確実です。
Q. 4人家族なら何脚要りますか?
A. 基本は4席ですが、来客の頻度で変わります。年に数回なら4席にして必要時に他の椅子を持ってくる、月に何度もあるならベンチで詰められるようにしておく、という考え方です。最大値に合わせて常時大きくすると、普段が窮屈になります。
Q. 座面のカバーは洗えますか?
A. 商品によります。ボルセーナの回転チェアやレイニーのベンチはカバーを取り外せる仕様ですが、洗濯方法(ドライクリーニングのみ等)は商品ごとに違います。小さなお子様がいるご家庭では、購入前にこの点も確認しておくと安心です。
まとめ|椅子は「座り心地」より先に「動作」で選ぶ
椅子選びは、最後はやはり座り心地に目が行きます。でも毎日の満足度を決めるのは「動作」——ここまでお話ししてきたとおりです。1日に何回立つか、誰が奥に座るか、後ろを人が通るか。ここが合っていれば、椅子選びはもう外しません。
チェア
スペースに余裕があり、掃除もしたい。
ベンチ
人数が読めない、省スペースにしたい。
回転チェア
通路が狭い、立ち座りが多い。
壁側ベンチ+通路側チェア
壁付けで置くなら、混ぜるのが正解。
そのうえで最後は、やはり座ってみてください。差尺が自分に合うかは、テーブルに肘を置いた瞬間に分かります。
私たちは、お客様の「これでいい」を
「これがいい」に変えるお手伝いをする仕事です。
店頭では、同じテーブルにチェアと回転チェアを付け替えて座り比べていただけます。「どれがいいか分からない」の状態で、ぜひご相談ください。
実物を見られる店舗を探すダイニングセットの選び方LDソファとダイニング、どっち?
※本記事に記載の価格・展示店舗などの情報は2026年8月時点のものです。価格改定や展示の入れ替えにより変更される場合がありますので、最新の価格・在庫・展示状況は各商品ページまたは店舗にてご確認ください。
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